建材の比較

自身のお店を持ちたいと思ったとき、最初にこだわるべきは「店舗デザイン」であると言えるでしょう。
店舗デザインの仕上がりや費用を左右するのが建築材料です。多種多様な建材の中から、予算とコンセプトを勘案して選定します。部位を基準に分類すると、床材、壁材、天井材、照明等が挙げられます。一方、成分ごとに区分すると、タイルや石材、木材、クロス等が代表的な建材と言えます。
建材の内、床材について詳しく見ていくことにしましょう。一番よく見かけるのは、フローリング、カーペットでしょう。機能的な床材でありながら、費用もそれほど高くありません。フローリングは木材ですから、種類は豊富に存在し、店舗用にも展開されています。店舗用のフローリングは無垢材が使われており、桜、ナラ、メープル等は丈夫な原料として重宝されています。それに対してカーペットは吸音を目的に使用されることが多く、全面に布くと、客や従業員の足音を心配する必要がありません。但し、耐火性が低いというデメリットもあるため、業態によって慎重に選択されることになります。他にも、ビニールタイルや磁器タイルが使い勝手の良い床材として知られています。ビニールタイルは最近フローリングの代用品として頻用されており、表面に木目調のプリントが施されているものもあります。難点はゴムとの反応が激しい点で、客の靴が擦り付けられて劣化が進みます。ですからワックスを定期的にかけなければなりません。磁器タイルはスーパー等で見かけるあの床材です。丈夫な床材として広く使用されています。最近の磁器タイルは薄くなっていますが、それでも他の床材に比べて重く、施工に手間取るのが難点です。
珍しい床材としては、石材を挙げることが出来ます。種類によっては高額にのぼるため、一般家庭で見かけるのは稀です。特に大理石や御影石は高級感を生み出す素材として知られています。
次に、壁材についてご説明します。最近はクロスが多用されていますが、タイルやシート、塗り壁が使われることもあります。クロスは単なる紙ではなく、下地に不燃性の素材が使われており、プラスターボードと呼ばれています。タイルはファサードのような箇所に使われることが多く、凹凸で豊かな表現を可能にします。

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