薬の服用
病気や体調不良などで、決められた時間に決められた容量を、しかも多数の薬を飲まなくてはならなくなってしまった際、その服用管理をすることはとても重要なことであると言えるでしょう。これを評価する方法は、主に以下の6つの手法が挙げられるでしょう。
①患者自身からの自己申告
②患者家族からの報告
③質問票や構造化面接などを使用した医療者による評価
④残薬の量
⑤電子モニタリング装置
⑥患者の薬物濃度測定
医師や薬剤師は、アルバイトであっても、上記の手法から患者にとって最良の管理方法や服用方法を選択していくことになるでしょう。基準というものは存在していないため、患者さんの話をしっかり聞いて判断することが重要と言えるでしょう。質問票の内容は、一般的にMMAS(Morisky Medication Adherence Scales )が使用されているとされ、この質問票は「薬を飲み忘れたことがある」「薬を飲むことに関して無頓着である」「調子が良いと薬を飲むのをやめる」「体調が悪くなると薬をやめる」という4項目から構成されており、簡便な手法と言える反面、信頼性や妥当性は検証されていないと言えるでしょう。
患者や家族が管理は完璧だと思っている場合、注意が必要と言えるでしょう。患者側も、完璧と思いこまずに、できるだけメモに残しておいて診察時に見てもらうなど、寄り添っていく姿勢が大切かもしれません。