文章の書き方がわからない
自分史に限らず自費出版は、いえ自費出版にさえ限らず本を出版するということは通常、慣れない仕事ですし、大きな負担を頭に必要以上に使うことだと思いますので、挫折したり、諦めたりしがちなのではないでしょうか。
タイトルなどを決めて、どんな内容にするかをおおまかに決めて、資料を集めてはみたものの、いざとなると手が動かないということはどんな制作分野でも予想できるトラブルですね。
私もいざ行動に移そうとすると何も浮かばず自分の無能さにがっかりして、しばらく意気消沈していた時期があります。
作家さんでも無い限りは、自信をもって文章を書くことは難しいでしょう。
そこで、とりあえず書き出すことができるように1つのやり方をご紹介できればと思います。
例えば生まれから今までの間に何かしら自分が写っていなくてもでかけがしらに撮った写真などがあるかと思います。
そういった写真を集めてみてください。
写真には誰が、いつ、どこで、何を、どうした、どのように、といった情報が読み込めるはずです。
もちろんこれだけでは文章量的にもまったく足りないといったことになると思いますので、誰が、といったところに妹が、という言葉が入るのであれば妹の名前や年齢、誕生日、癖など、どんどんそれに関する情報が連鎖的に思い浮かぶはずですので、元の文章に書き足していきましょう。
誰が:妹が
いつ:5歳の頃
どこで:山で
何を:歩いている時
どうした:遭難した
どのように:いきなり
と書いたとしたら、
誰が:性格の明るい妹が
いつ:5歳になりたての頃
どこで:家から数kmだけ離れた近隣の観光地になっている山で
何を:家族みんなの後ろを歩いている時
どうした:音もなく遭難した
どのように:いきなりいなくなり
これを行うだけでも、短い文章があっという間にボリュームアップできるはずです。
ちなみにこれは私の経験ですが数分後に妹はすぐ見つかりました。