行き詰まったら
原稿はコンディションが良好なときに進めるのが理想ですが、多くの人は仕事の合間などの限られた時間の中で少しずつ書きためてゆくスタイルになるでしょう。アイディアが湧いてすらすらと書き進められる日もあれば、集中できなかったり適切な文章が浮かばず作業が進まない日もあると思います。朝型、夜型と人によって調子のよい時間帯も違います。 折角時間を作って原稿に向かっているのに、どうやっても書けない。そんな時の対処法をいくつかご紹介します。 まず1つは、一旦作業を中断することです。散歩や軽い運動など、少し身体を動かして気分転換をしてみて下さい。休息を入れることで、意外とすんなり新しい文章が思い浮かぶことがあります。
これまで書いてきた文章を最初から読み直してみることもおすすめします。冒頭から読むことで文章の流れを掴むことができ、行き詰まっていた箇所に適した文章を客観的に考えることが出来ます。
少し勇気のいる方法ですが、原稿からしばらく離れて忘れるのも一法です。書くのを休んでいても、無意識のうちにアイディアに対するアンテナは立っています。仕事帰りに立ち寄った店での出来事、家族や友人との会話、ぼんやり眺めた景色等、ふとしたことがヒントになることがあるでしょう。面白いアイディアの種は日常の何気ない出来事の中に沢山潜んでいます。いいアイディアは必ず浮かぶと信じて、焦らず執筆活動を続けましょう。そして閃いた時は必ずメモをしておきましょう。
また、最初の案のままだと書き進められないと感じるようであれば、最初の案に拘らず、構成や章立てを修正していきましょう。構想の段階では気がつかなかった点がいくつか浮上してくることはよくあります。軌道修正をすることでよりよい作品に繋がります。