よく用いられる挨拶文
挨拶文としてよく用いられる定型文を覚えた上で、適宜アレンジして使用するとよいでしょう。以下に例を挙げることにします。
まず前文ですが、①返信の挨拶としては、時候の挨拶を省き、「お手紙うれしく拝見しました」、「お返事が遅れて申し訳ございません」等を基軸に書き直すとよいでしょう。②まだ会ったことのない人に出す場合、「突然お手紙を差し上げる無礼をお許しください」や、「お目にかかったことはありませんが、お手紙させていただきました」 などと書き始めます。③安否を尋ねるケースでは、「お元気でお過ごしのことと拝察します」、「ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか」といった言い回しは定番です。④逆にこちらの安否を伝える際は、「おかげさまで元気に過ごしております」、「相変わらず元気にしております」等が無難でしょう。⑤感謝の挨拶としては、「平素は何かとご高配いただき、誠にありがとうございます」のような定型文があります。参考にしましょう。
次に末文ですが、①相手の繁栄を祈るものがあります。「ご自愛くださいますようお祈り申し上げます」、「一層のご活躍をお祈り申し上げます」、「皆様のご多幸をお祈りいたします」等が知られています。②今後の世話をお願いする場合は、「今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い致します」、「引き続き一層のご厚誼を賜りたく、お願い申しあげます」と記せば問題ないでしょう。③返事が欲しい時は、「恐縮ですが、折り返しご返事のほどお願い致します」、「お手数ながら何分のご回答をお願い申し上げます」のように、丁寧ながらはっきりと求めましょう。④最後に乱筆を詫びたり、「取り急ぎ(まずは)ご連絡まで」などと付言したりすれば、より丁寧な印象を与えることができます。