ボールペンに使われる「ボール」の素材知識
一般的に、ボールペンの「ボール」に使用されているとされる「ステンレス」という素材は、鉄に「錆びにくくするためのクロムやニッケルを含ませた合金鋼」であり、お手頃なボールペンによく使われる素材と言えるでしょう。
「ステイン」という言葉の意味は「錆び」であり、その「ステイン」に「レス」を付けることにより「錆び無し」という意味になるそうです。
材料の段階としては、長くて丸い棒であり、それを小さく切り分けたものを、それぞれ球体として圧縮成型するとされています。
安価に製造できるとされていますが、そのぶん耐磨耗性に劣ってしまうとされておりますが、実際に使用する場合、インクが無くなるより先にボールが駄目になると言ったことはあまり見受けられないレアなケースと言えるのではないでしょうか。
また、次に多いとされる「タングステン」という素材は、元素記号もついていることからもわかるように、自然界にある金属であり、原子番号も元素記号もある素材でしょう。
銀灰色の非常に硬く重い金属であり、これに炭素を加えて熱すると「タングステンカーバイト」と呼ばれる粉末になるようです。
この粉末に「コバルト」を少しだけ加え、丸い型に入れて圧縮し、さらに熱を加えて焼結したとされるものを「タングステンボール」と呼んでいるそうです。この製作工程を踏んで成型されたタングステンは、超硬合金と呼ばれており、とても硬い上に寿命が長いとされているため、多くの工業製品に頻繁に使用されていると言われています。
「セラミックス」という素材は、一般には陶磁器のことを指すようですが、工業的には基本成分が金属酸化物であるものを、高温での熱処理によって焼き固めた焼結体を指すようです。
つまり、土や粘土ではなく、粉末の金属を型で焼き固めたものであると言えるでしょう。磨耗が少ないとされているため寿命が長いという点や、インクに対して化学変化を起こさないといった点から、使用されることが多くなったと言われているようです。