古本をネット販売するときに注意すること
店舗を構えずにパソコン一つで古本屋を始める場合は、いくつか気を付けなければいけないことがあります。ネット販売の最大のメリットは店舗を借りる費用(家賃)が一切かからないことです。狭いお店ならそれほどかからないかもしれませんが、毎月借り続けるとなると経費がかさんできますし、スペースを広げれば広げるほど家賃は増えていきます。都会か田舎かによってもだいぶ違いがありますが、店舗にかかる費用をゼロにすることはできません。その点だけを見ればネット販売のほうが有利に感じると思います。しかしネットの場合、店舗経営のときにはかからなかったコストが発生してきます。具体的には梱包や包装といったもので、他にも請求書や伝票など発送作業にかかるもろもろがコストになり得ます。ただ単にお客さんから注文のあった古本を梱包して発送するだけならまだ良いのですが、「細かい状態を見せてもらいたい」「○○についての記載はありますか?そちらで確認してください」といった要望が来ることも少なくありません。せっかくのお客さんなので断るわけにもいかず、ひとつひとつ対応していくわけですが、内容や相手によっては何度もやり取りが必要になるケースも。実店舗ならレジの入力と古本を袋に入れて手渡すだけの作業なので、比較してみるとどちらが大変かはひと目で分かると思います。苦労の末、無事に発送作業が完了したものの、「聞いてたのと違う」という理由で戻ってくることも、残念ながらあります。その際のコストも無料ではありませんし、店舗を持たないのは一長一短あると思っていてください。ネットで古本を売っていきたい方はこのような点も踏まえて方針を固めることをおすすめします.。