ボールペンのしくみ
ボールペンのペン先である「チップ」と呼ばれる部分は、そのほとんどが金属製のため、丈夫であると思われることが多いとされていますが、そのイメージとは違い、意外とデリケートで衝撃に弱い、ということをご存知でしょうか。
特にペン先にある「ボール」と「カシメ部」と呼ばれるボールを保持する部分の隙間などは、それこそミクロン単位と言える繊細な設計となっているようです。
そのため、なんらかの衝撃を受け、この隙間が狭まってしまった場合、書き味が損なわれるのはもちろん、場合によってはインクが出なくなってしまうといったことにもなりかねないと言われています。
また反対に、衝撃によってこの隙間が広がってしまうと、インクが出過ぎたり、インク漏れなどの不具合を起こしてしまうようです。
ボールペンは、書くための道具というのは、説明をしなくともご存知でしょうが、ペン先を使って紙に穴を開けたり、硬いものを突いてしまわないよう、充分に注意して大切に使用するよう心がけると良いのではないでしょうか。
次に、ボールペンの「芯」を構成する要素を見てみましょう。
これは、大きく分けて4つあると言われています。
その中でも、特にボールペンの性能を決めると言われているポイントは「ボール」と「チップ」の2つと言えるのではないでしょうか。
ボールペンの先端に使用されているボールは、ステンレス鋼や、タングステン、セラミックス、プラスチックなどが使用されており、インクなどを自社生産している大手でも、ボールは他社から購入していることが多いようです。
筆記具以外の工業製品でも、ベアリングと言ったものなどで球体はよく使用されているため、専門の業者が多いのではないでしょうか。