出来上がりまでにかかる時間
自費出版をしようと考えているとき、気にすべきポイントとして、「納期」つまり発注から手元に届くまでの期間の長さというものがあると思います。
もし時事的な問題についてのルポや評論であったら、出版までに時間がかかりすぎて「旬」が過ぎてしまっている、などという事態を避けたいものですよね。
また、誕生日のプレゼントや団体の創立記念日に合わせて出版したいという明確な期日がある場合は、必ずそれに間に合わせなければいけません。
「まあ3日もあれば大丈夫だろう」と見くびっていて、大事な会や式典に間に合わなかった……こんな残念なことはありません。必ずいつまでに必要かということを明確化して、それに間に合う仕事をしてくれる出版社を探しましょう。
大手の自費出版社は、昨今の自費出版の普及の躍進もあって、オーダーが溜まってしまっていることもあるそうで、最初の入稿から1年、2年とかかるケースもあるようですね。長期的な計画が練られていて、それでも大手に依頼したいという場合は、もちろんその意思を通した方が良いでしょう。
受注が溜まっており、作業に滞りが出ていないような場合の一般的な納期としては、最終稿が手元にあり、編集や校正が不要だという場合でも一ヶ月程度、レイアウトの作成や編集作業が必要な場合は三ヶ月程度が見込まれます。
もちろん、編集作業の中で修正を加え、作者と編集者がやりとりして、という過程でどんどん問題があらわになり、とても長い時間をかけることになった、というケースも、ままあります。一般的に、スムーズにやり取りが進んだ場合の、目安として、一ヶ月から三ヶ月程度、という認識をしておいてください。
入稿の前に、相談の時点で、だいたいうちだとこのくらいかかります、という目安を教えてくれる出版社がほとんどですので、依頼する会社にめどがついたら、必ず納期について確認しましょう。